グッドデザインのひみつ

絵本、「うさこちゃん」シリーズの作者として有名なディック・ブルーナさん。
ブルーナさんについて、彼への７７の質問を通じて書かれた本、「ディック・ブルーナ　　ぼくのこと、ミッフィーのこと」、という本を読みました。
小さい頃から慣れ親しんだうさこちゃん（ミッフィー）、大きくなってからはデザインとしてもかわいく、かっこいいので美術館に観に行ったりもしてました。
しかし、作者であるブルーナさんについてはそれほど知識はありませんでした。
でも、この本を読んで・・・
うさこちゃんが世界中のいろんな国の子供達に愛され、しかも息の長いキャラであることも納得！！

ブルーナさんの絵本を見たことのあるかたにはご存じの通り、彼の絵本はとってもシンプル。
素人（私）だと、「シンプル→単純・簡単」という発想になってしまいますが、実際はまるっきり逆〜！
シンプルなデザインこそ、ごまかしがきかないのです！
ブルーナさんは、あの輪郭のラインを、点を描くように、ゆっくりゆっくり描くそうです。
リズミカルで洗練された文章も、最終的な文にたどりつくまでに膨大な文をかくそうです。
そんな彼が、シンプルにこだわる理由・・・

「ポスターを一目みてメッセージが伝わったり、本の表紙を見てその本を読みたくなったり、絵を見るだけで登場人物の悲しさや喜びが伝わるのは、絵によって、見てる人のイマジネーションがひきだされるためです。
ぼくがシンプルを追い求めるのは、デザイン的な美しさというだけでなく、そこにイマジネーションの余地を残したいからなのです。」

なるほど〜
うさこちゃんの人気のヒミツのカギがなんとなくつかめそう
ブルーナさんの仕事に対する姿勢、ポリシーはデザイン的なこと以外にも通じるものがあります。
かっこいい・・・素敵！
またいちだんと、うさこちゃんが好きになりました。