わりと昔に、古本屋さんで購入したこの本。

「パリ仕込みお料理ノート」 石井好子・著

石井好子さんといえば、「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」が有名で、シャンソン歌手にして食いしん坊なお方。

「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」のほうは、高校生のころ、オリーブにて小西康陽さんがおすすめしてるのを見て読みました!
とても、自分が生まれる前の時代に書かれたとは思えないほど、ウィットに富んで洒落ていて、ぐんぐん読んでしまい、「さすが小西さんのおすすめだ!」と思った気がします。

そして、この本は買ったものの、しばらく読まずに放置されていたのですが、高山なおみさんの日記サイトに石井さんのことが出ていたのでそうそう・・・と思って読み始めたのでした。
現代のほうが、食に関してだけでなく、なんだって手に入るし、海外旅行だって昔よりもずっと身近なものになっているはずなのですが・・・
こんなにいきいきとしたエッセイって、今の時代はなかなかお目にかかれないかも・・・
食べるという行為を、粗末にしないその精神こそが大事だなぁとか、本当の意味の豊かさって、気の持ちようにかかってるなぁとか、いろんなことも考えさせてくれます。
でも、なにより1ばんの魅力は、好奇心旺盛でくいしんぼうな石井さんのチャーミングなところですけどね。

先日の日記の、向田邦子さんもそうですが、いつの時代も、その人らしくかっこいい生き方をしてる人がいるんだなーって思うと、勇気をもらえていいです!