blue


全然タイムリーではないのですが、川内倫子の写真集「blue」を買いました。
なななん(漢字変換できない・・・)キリコのマンガが原作の映画、「blue」のスチール写真担当が川内さんだったので、そのときの写真集です。
実は、モスクワ国際映画祭で、主人公「桐島」役の市川実日子ちゃんが主演女優賞を受賞!!という快挙を成し遂げたのですが、なにしろ2、3年前くらいの話だからなあ・・・
そんなわけで、写真集が出たのもけっこう前なんですが、「やっぱアレは買いでしょ!」と急に思い立ち、まんまとゲットしたわけです。
マンガも映画も好きで、その上実日子ちゃんフリークの私には、大満足の1冊でした。
思いがけず、写真集の最後のとこに記されていた、原作者とカメラマンのメッセージ(?)も良かったです。

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少女のスカートはよく動くんだなァと、倫子さんの写真をみて思いました。
大人のスカートは、きっとこんなふうに表情を持って揺れたりはしない。


はしゃいだり困ったり、
大事なものがあるからこその、
ふとした一瞬の強い目とか、
泣きたいくらいにやさしい笑顔とか。
倫子さんの写真の中には、大人ではないギリギリの少女が、
確実に存在していると思いました。
ノスタルジーでも何でもなく本当の‘今”として、桐島と遠藤がここにいる。


たぶんこれは、女のひとでなければできないこと。
何年か前に、桐島と遠藤のよううに、ギリギリで少女だったことのある女のひとでなければ。


        なななん(漢字変換できない・・・)キリコ
          


あの時はよかったなんて
いっかいも思ったことはない。


窮屈で
なまなましくて
なんかの穴にすっぽりとはまって動けないかんじ。


どんなに願っても手に入らないということを
初めて知ってしまった日。


その分、空の青さとかが
すごい勢いで迫ってきたんだけど。



        川内倫子


この文だけだと、ちょっとびみょーかもしれないけど、マンガ読んで写真集見た後に読むとけっこうぐっときます。
今は、カフェの本棚のとこに置いてあるので興味ある方はどうぞ☆