夫婦って・・・


江國香織さんの新作、「赤い長靴」を図書館で見つけたので早速借りてきました。
結婚して10年目の39歳、子供はなし、の十和子と趙造の夫婦のお話。
とりたてて、ドラマチックな出来事が起きるわけでもなく、淡々と、主に妻のほうの立場から(ときには夫の側から)描かれる夫婦生活。ある雑誌には、「夫婦の倦怠」というような言葉を使って紹介されていました。
高校生の頃の私だったら、「???、なんだかよくわかんなーい、つまんなーい!!」という感想をもちそうですが・・・
ちょっとは大人になった私、は、興味深く読み終えました。
まだまだ独身のコムスメとしては、結婚というものに淡い淡い(そして甘い)夢を抱いていたいものですが、現実は、なかなかままならないもののようですね。
と言って、別に悲観的な気持ちになるわけでなく、ただただ、夫婦ってふっしぎ〜、と、単純(?)におもしろく思いました。
「いくつもの週末」という、江國さんの結婚生活を綴ったエッセイもあわせて読むと、よりおもしろいかも。
あと、個人的に、夫婦モノとして、山田ないとの「西荻窪夫婦」というマンガもふっと頭に浮かびました。
夫婦って・・・、ヒトってなんで結婚して夫婦になるのかしらねぇ・・・とか、ちょっと考えさせられる本でした。
(そんなこと考えずにとっとと嫁にゆけ〜!という母の声も聞こえてきそうだけど・・・)