夏目家順路

夏目家順路

KINOにて展示会開催中の、後藤美月さんが装画を担当した、朝倉かすみさんの小説、「夏目家順路」。
美月ちゃんも、美月ちゃんを紹介してくれたきょうこちゃんも、「これ、良かったよ！！」と言っていたので、読みたいなぁとずっと思ってたのを、やっとこさ読むことができました。
最初は、タイトルのこともちゃんと意識できてなかったのですが、読んで「あ、あれのことか！」とわかりました。
いろんな人の目線で描かれるエピソードも、タイトルも気が利いてるなぁと思うのですが、でもやっぱり、このお話に厚みを加えているのは、それぞれの、いろんな人たちの語るエピソードのリアリティ。
そのエピソードの数々によって、どんどん立体的になっていく、夏目清茂の一生。
けっきょく、現実（？）では、生きてる自分の目線でしか世界を見れないけど、芥川龍之介の「藪の中」じゃないけど、同じものを見ても、見た人の数だけ、それぞれの形があるんだもんなあ・・・
それにしても、美月ちゃん＆きょうこちゃんも言っていたけど、なんで、こんないろんな人の気持ちがわかるんだろう！！
小説家ってすごい！こわい！

好きな作家さんばっかり読んじゃうから、私のよく読む小説家の数なんて、読書家の人から比べれば少ないとは思うんですが、このごろ、好きな作家さんの書いてる小説がごっちゃになる感覚と言うか、このお話って、私の好きな作家さんだったら他の人が書いても違和感ないかもなぁと、ときどき思います。
文章のクセとか、テクニックの個性はその人その人でもちろん違うと思うんですが、自分が好きになるっていうことは、テーマみたいのに共通性がやっぱりあるのかな。

最近、読んだ小説で「ほほーーう」と思った文章は、
「理由が無数にあるということは、理由がひとつもないのと同じなのではないだろうか、と。」
なんですが、この文も、他のとこで出てきても違和感無いなぁと思ったのでした。

あっつい、あっつい日々ですが、読書はいいものです。
秋を待たずに、隙をみつけて読書しています。

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ＫＩＮＯにて開催中の、後藤美月さん作品展「きの向いた日に」。
２０日（土）・２１日（日）、２７日（土）・２８日（日）・２９日（月）は、後藤美月さんご本人がＫＩＮＯに来てくれます！
＊　２０日（土）・２７日（土）は１４：００以降、そのほかの日は終日在廊（在カフェ？）予定です
美月ちゃん本人も、作品のような人柄の、やさしくかわいくおもしろいお人です〜
この機会に、いろいろ（制作秘話など？）お話を聞いたり、サインもらったり（ミーハー？）、おしゃべりしたり、みなさまのお越しをお待ちしてまーす。

そしてそして・・・
問い合わせの多かった、こちらの本！

「きの向いた日に」


今回の個展用に描きおろしてくれた絵と文が収められています。
後藤美月さんお手製のミニブック。
予約制の受注販売というかたちで、販売することにしました！！
「きの向いた日に」ミニブック・・・　１８００円

ご希望の方は、スタッフまでお申し付けください！
個展開催中受け付けております。

もうひとつ、お知らせ！
２０日（土）・２１日（日）は、のこちゃんケーキの日を予定しています！
美月ちゃんの絵とコラボしたスペシャルバージョンです〜〜
この２日間は、ケーキつきの特別ランチと、スペシャルティコーヒーのケーキセットなど予定しています！
おいしいかわいいケーキと、すてきな絵と。
お楽しみに！

作品展とのコラボイベントということで、ケーキはイートインのみとさせていただきます。よろしくお願いします。