アレクセイと泉

地震による被害は、明らかになっていくにつれひどくなるいっぽうですが、そしてどの被災地も大変なことになっていますが、福島の原発のこともやはり気になります。
地震は、自然が相手のことですが、福島の原発による被害は、自然ではなく、無意識に暮らしてきた自分たち人間の行動にも責任があるような気がしてしまうので・・・
だからといって、「電気」自体を悪者だというわけではないです。
もともと、もっと便利に、いろんなことが出来るようにというポジティブな目的のもとに開発、発明されてきたのだと思うし、昔に比べると、まるで魔法のように、便利でいろんなことが出来る生活になったと思っています。
でも、それがほんとうにいるのかどうかしっかり考えて判断しているか、そして、必要な分だけ、をちゃんと大切につかっていたかどうか・・・というのが問題なのかなと思います。
昨日の内容と重複してしまうかもしれませんが、被災者の方たちに自分のできることは何かな?と考えるのと同時に、長い目で見ての自分のこれからの行動もちゃんとしないとな!と思っています。








そして、ついつい大変なことのほうに目がいってしまいますが、希望もちゃんと持たないと!ということで、昨日、妹と原発の事故について、チェルノブイリの話をしているときに、ふと思い出した昔読んだ写真絵本がコチラです。。

アレクセイと泉のはなし

アレクセイと泉のはなし


出版社 / 著者からの内容紹介
チェルノブイリの悲劇を描いた映画『ナージャの村』で各国の映画賞を受賞し、同名の写真集で土門拳賞を受賞した写真家・本橋成一氏。彼のライフワークと言える「チェルノブイリ三部作」の掉尾を飾る写真集。チェルノブイリ原発事故に被災した、ベラルーシ共和国の小さな村・ブジシチェ。移住勧告が出され、600人いた住人は、55人の年寄りと青年アレクセイだけになった。森も原野も田畑も汚染された中で、村の中心に湧く泉の水だけは、放射能が検出されない。100年の歳月をかけてすべてをろ過し、地表に湧き出る泉の水が、人間と大地をひとつに結びつける。アレクセイを中心に、泉とかかわる村人たちの日々の営みを、美しいベラルーシ大自然とともに描く感動のドキュメンタリー。

(こちらの紹介文は絵本でなく写真集の紹介文を抜粋しました。)



今回の福島の事故も、「パンドラの箱」の神話ではないですが、開けてしまった箱からさまざまな悪いことが出ていってしまったあとに、最後に箱には「希望」がのこっていたように、これからの自分たちの意識次第で、ちゃんと「希望」がのこっているといいなと思います。
この本を読むと、たんたんとしているけど、なんだかそういう勇気をもらえるような気分になります。