野宿野郎!

今日は、予告どおり本のご紹介。
1周年イベント中、エビスアートラボ(http://artlabo.net/)さんのご協力のもと、KINOでも本が買えちゃう!!っていう、アレです。




さて、今回ご紹介しますのは「野宿野郎http://nojukuyaro.net/)」。
いろいろ入れてもらったリトルプレスの中でも、いちばんカフェっぽくない、異彩を放つこのシリーズ。
でも、私の中では、「マーマーマガジン」と同じくらい注目しているリトルプレスです。
タイトルからもわかるように、「野宿」をテーマにした旅の本。
ごっついイメージのタイトルとは裏腹に、編集長は女性だったりします(しかも年齢も自分と近い〜〜)。
そんで、「マーマーマガジン」と同じく、編集長がおもしろいんです。
文章も魅力的で、どこか飄々としていて、おもしろみと哀愁(?)もあって、ちょっと強引な例えかもしれませんが、個人的には川上弘美さんの魅力と近いものを感じます。
「読み物」としても、じゅうぶんの読み応えがある実力派です。
押し付けがましいものがなにより嫌いな私ですが、「野宿っていいよ〜〜」ってすすめはしても、押し付けるわけでない、ゆるゆる〜な雰囲気もこの雑誌のよいところ。
「特集」じゃなくて、「特集のようなもの」

ゆるーいけど、じわじわくるものがあって、この本と出会ったのがもっと早く、高校生、二十歳くらいの時期だったら、影響をうけやすい自分のこと、まんまと野宿野郎になってたんじゃないか・・・
実際、2号のお遍路野宿特集に掲載された、約2ヶ月間の「あんまり野宿しないお遍路日記」がおもしろくも感動的で、自分とまったく関係ない世界のジャンルに入ってた「お遍路(野宿)」が、ちょっと興味のある世界ジャンルに引越ししました。




これまた強引なくくりっぽいけど、「マーマーマガジン」も「野宿野郎」も、テーマは「執着するのはきゅうくつだ!自由がいいよねー、」みたいな感じだと思うんですが、野宿って、(私はやったことないんですが、)いざとなれば、人間どこでも寝れるね!って知ることは、この前のマーマーブログにあった「手放すことを恐れない」につながってるんじゃないかな!と思う次第です。

そんな、壮大(?)なテーマが隠されていながら、おもしろくゆるくてきとーな感じで笑わせてくれるステキ本。
アウトドアブーム炸裂のこのごろですが、そんじょそこらのアウトドア雑誌とは一線を画す、とっても旬なミニコミ誌です。

ぜひ、お越しの際には手にとって読んでみてくださいね〜〜